メニュー
閉じる

大学での研究を地域の活性化に。生薬を使ったレシピの開発などに取り組んでいます。

2016 AUTUMN

今年度からスタートした、
薬学部による地域貢献活動推進事業。
漢方の里として知られる兵庫県丹波市山南町で、
専門性を活かして地域の活性化に取り組む薬学部の先輩に話を聞きました。

勝野 絵里薬学部
医療薬学科5年次生

池田 実姫薬学部
医療薬学科5年次生

普段は、どんな研究をしていますか?

  • 漢方薬の元となる、トウキという生薬の研究をしています。大和トウキ、北海道トウキなどさまざまな種類があり、中でも大和トウキの効能が高いと言われています。
  • どうすれば、より高品質なトウキがつくれるのかをメインに研究しています。生薬は、育て方や温度、さらには乾燥の方法によって、効能が変わってくるんです。効能が上がれば、大和トウキ以外の種類も、もっと活躍の幅が広がります。
  • そういった研究をしていることがきっかけで、声をかけていただいたのが、兵庫県丹波市山南町で始まったトウキを利用した薬草振興のプロジェクトです。山南町は、薬草づくりで有名な町で、専門の農家さんもいらっしゃいます。

課外活動について、教えてください。

  • 10月に丹波市立薬草薬樹公園で開催される「さんなん和田漢方の里まつり」での催しをメインに、行政の方たちと企画を進めてきました。以前はイベントの中で生薬を展示したり、薬草粥や餅が振る舞われてきましたが、その流れが途切れてしまったようで。そういった活動を復活させるために「何か一緒にできないか?」と、薬学部の私たちに声をかけていただきました。

具体的には、どんな取り組みですか?

  • たとえば、トウキの葉を使ったレシピの開発を行っています。生薬は根っこしか使わないので、葉っぱがむだになってしまいます。それらを活かして新しい料理などをつくる取り組みです。
  • トウキの葉を使った料理やレシピができれば、普段の食事に生薬を取り入れることできて、自分で健康管理がしやすくなるんです。
  • 食べやすくするために、スープやクッキーなどの試作もしています。それらを「さんなん和田漢方の里まつり」に来る方たちにふるまって、トウキの使い方をアピールできればと考えています。
  • さらに、園内にあるレストランで薬草を使った御膳を出すことが当面の目標です。また、レストランのメニューで使われている生薬に、どのような効果があるのかがわかる冊子などを作れたらいいですね、と話しています。

今後、取り組みたいことや目標は?

  • どういった育て方や乾燥方法を取り入れれば簡単に作れて、効能が高くなるのかが分かれば、生薬を作っている農家さんが負担なく、今より効率のいい作り方ができると思うんです。だから、現在行っている研究の成果をしっかり出して、役に立てたらという思いが強くなりました。
  • トウキの研究と活動はもちろんですが、地元の方は、この取り組みを縁に長いスパンで連携をしていけたら、という思いをもっておられます。「さんなん和田漢方の里まつり」が終わってからも今後より深くつながっていけるような関係を築いていきたいと思っています。