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2021年度 秋季学位授与式開催レポート

2021.9.22

2021年9月18日、兵庫医療大学オクタホールにおいて、「2021年度 兵庫医療大学秋季学位授与式」が執り行われました。 卒業の日を迎え、これから社会人として活躍される卒業生に、藤岡学長より式辞が述べられました。多くの教職員が見守るなか、一人ひとりに学位記が手渡されました。

 

本日、ここに、2021年度兵庫医療大学 秋季学位授与式を挙行いたします。

兵庫医療大学 薬学部をご卒業される30名、看護学研究科をご修了される1名計31名の皆さん、ご卒業・ご修了おめでとうございます。
これまで、皆さんが尽くされた努力を心から讃えるとともに、本学教職員を代表いたしまして心からお祝い申し上げます。また、これまでの長きに渡って、皆さんを支えてくださり、温かく見守ってくださったご家族の皆様にも、心からお祝い申し上げます。

2019年から続く新型コロナウイルス感染症の影響で、なにかと不安に思いながら生活されてきたことと思います。本学では、対面とオンラインのハイブリッド形式で授業を実施してきました。これまで、大きな問題なく大学を運営することができ、無事、学位授与式を迎えることができました。これも、学生の皆さん、ならびに、保護者の皆様のご理解、ご協力によるところが大きいと考えます。ありがとうございました。

新型コロナウイルス感染症は、日本のみならず世界中で猛威を振るい、いまだ、収束はしていません。しかし、人類も科学的に対応しています。国内外において、不活化ワクチン、メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチン、ウイルスベクターワクチンなど様々なワクチン開発が行われ、接種が進んでいます。また、抗体カクテル療法なども考案されて実施されています。これらは薬学および医学の研究成果であると思います。

本年は東京オリンピック・パラリンピックが開催されました。大会では日本人選手をはじめ、多くの選手が活躍し、感動を受けました。感動の根底には、心技体ともに研ぎ澄まされた選手の競技、挑戦することの意義、人間の限りない可能性、そして、勝者が敗者に敬意を払う姿、勝者敗者ともにお互いを讃え合う姿などスポーツマンシップの素晴らしさがあったと思います。東京オリンピック・パラリンピック開催については、新型コロナウイルス感染症対策を優先するために中止すべきである、感染症予防を行いつつ開催すべきである、などさまざまな意見があったかと思います。並びたつことが難しいような事案に どのように対処すべきかについての議論であったかと思います。

一般に、医療現場においては非常に難しい判断を迫られることがしばしばあります。大規模災害現場ではたくさんの負傷者が発生しますが、重症度に応じて救命可能な方を助けるために、治療の優先度を決めるトリアージを実施して、治療(トリートメント)や病院への搬送(トランスポーテーション)を行わなければなりません。
普段の診療においても難しい判断が必要なことも多いです。疾病やケガなどの治療が短期間で完結して、治癒に至ってから社会復帰することができればよいですが、必ずしもそうではない場合もあります。傷病の治療を行いながら、会社や学校などにおける社会生活を継続していく必要があります。
末期がんで治癒に至る治療方法がない患者さんも最期まで家族と一緒に過ごしたい、そして働きたいという希望があることも多いです。また、さまざまな障害をかかえながら社会生活を送る方も支援していく必要があります。このように、皆さんがこれから活躍する医療現場では用意された答えがなく、患者さんや対象者の方にとって、最適な方策を見出すことが難しい状況に遭遇することもあります。

そのようなときに、本学の建学の精神である「社会の福祉への奉仕」「人間への深い愛」「人間への幅の広い科学的理解」を思い出してください。科学的根拠に基づいて傷病を理解したうえで、それぞれの人に寄り添って最善の方針を考え、医療を実践してください。
この建学の精神は、学校法人兵庫医科大学創設者 故 森村茂樹 先生の志です。森村先生は、精神科医師で、太平洋戦争中から戦後にかけて、 さまざまな理由から、経済的困窮や精神的・身体的な不調に陥り、社会において苦しい立場になった多くの人々に、寄り添い、診療にあたる医療者が必要と考えられたそうです。そして、1972年に建学の精神をもとに兵庫医科大学を開学されました。

兵庫医療大学は、2007年4月に兵庫医科大学の兄弟校として開学しました。兵庫医科大学医学部および大学病院、ならびに、ささやま医療センターと同一法人内で緊密な連携をとりながら、多職種連携、チーム医療教育を実践し、順調に発展してきました。2022年4月に兵庫医療大学と兵庫医科大学の2大学は統合して、医学部、薬学部、看護学部、リハビリテーション学部、医学研究科、薬学研究科、看護学研究科、医療科学研究科の4学部4研究科を擁する新たな「兵庫医科大学」となります。

これは医系総合大学として、質の高い医療職者を養成するための教育・研究体制の充実と認知度の向上、および、大学の組織体制の強化などにさらに注力し、学部や職種の垣根を超えた多職種連携教育を充実させていくためです。

藤岡 宏幸 学長

これから、本学は、新しい大学としてますます進化していきますが、皆さんの母校であることは変わりません。皆さんの母校として、卒業・修了後のキャリア形成も積極的に支援しますので安心してください。仕事や家庭、進路などにおける悩みがあれば、遠慮なく母校の教職員に相談してください。

また、母校の発展のためにさまざまなご助言をくださいますよう、お願いいたします。最後になりましたが、本学での学びや経験、友人との思い出などを貴重な財産として、社会に羽ばたいてください。

本日は本当に ご卒業・ご修了おめでとうございました。以上をもちまして、私の式辞とさせていただきます。

2021年9月18日
兵庫医療大学 学長 藤岡 宏幸

 

※統合についての詳細は以下サイトよりご覧ください。
2022年4月、新しい兵庫医科大学が誕生 ~兵庫医科大学と兵庫医療大学の統合が決定!関西有数の医系総合大学へ~