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2020年度学位授与式開催レポート

2021.3.16

2021年3月15日、神戸ポートピアホテルにおいて「2020年度兵庫医療大学学位授与式」が執り行われました。 暖かな日差しに春の訪れを感じる中、卒業の日を迎え、これから社会人として活躍される卒業生に、藤岡学長より式辞が述べられました。

 

本日、ここに、2020年度 兵庫医療大学 学位授与式を挙行いたします。

兵庫医療大学をご卒業される薬学部、看護学部、リハビリテーション学部、計310名の学部卒業生の皆さん、大学院薬学研究科 博士課程、看護学研究科および医療科学研究科 修士課程、計6名の大学院修了生の皆さん、ご卒業・ご修了おめでとうございます。
これまで、皆さんが尽くされた努力を心から讃えるとともに、本学教職員を代表いたしまして心からお祝いを申し上げます。
また、新型コロナウイルス感染症の影響で、残念ながら卒業生・修了生のご家族の皆様、ならびに、ご来賓のご臨席を賜ることができませんでしたが、ここで、ご家族の皆様にも心よりお祝い申し上げます。

本年度は皆さんの大学生活最後の年度でありましたが、新型コロナウイルス感染症の影響で、なにかと不安に思いながら生活されてきたことと思います。本学では、学生の皆さんの安全確保を最優先に考え、いち早く、遠隔授業導入や施設設備の改修などを実施しました。順調に大学運営を行うことができ、無事本日の学位授与式を迎えることができました。これも学生ならびに、保護者の皆様のご理解、ご協力によるところが大きいと考えます。本当にありがとうございました。

さて、本学校歌の歌詞に「究めつくそう 薬学を、看護学を、リハビリ学を」とあります。皆さんは、大学においてそれぞれの学問を究めることができましたでしょうか。実際には、大学の学びだけで学問を究める域にまで到達することは難しいと思います。

日本古来の茶道や武道、芸術などの分野の道を究めるための考え方として「守破離」という言葉があります。「守」は守る、「破」は破る、「離」は離れるという漢字で、「守破離」です。
「守」は「守る」ですが、先人が打ち立ててきた知識技術方法などを学び、踏襲していくという意味で先人の教えを守るということで、道を究める第1段階です。大学までの学校生活における学びの多くの部分がこの「守」に当たる段階であったと思います。
「破」は「破る」ですが、先人が打ち立てた方法や概念を打破して自分自身の流儀を確立しようとして模索する段階です。
「離」は「離れる」ですが、先人の確立した道から離れて新しい自分自身の道を拓き歩んで行く様です。しかし、離れたつもりでも結局は先人の考案してきた方法や基本が最も大切であることに気づき、そして、その基本の上に自分自身が道を築き究めて行くということも多いと思います。

学部生の皆さんの大学での学びは、主に、これまでに確立されてきた薬学、看護学、理学療法学、作業療法学、医学などの基本を学び、道を究めていくための「守」の段階でしたが、これからは薬剤師、看護師・保健師・助産師、理学療法士、作業療法士の国家資格を有して働くということになります。卒業後にも学び続け、身に着けた知識や技術を基に「破」を試み、そして何十年か後には新たな領域を拓いてください。
また、大学院生の皆さんはすでに「守」から「破」の段階の学びであったかと思います。ますます新たな領域を切り拓いていって下さい。

今、述べましたように学問を究めるには、「守破離」の概念と学問に対する純粋な知的好奇心が必要ですが、皆さんが専門とする学問の対象は、人であり、人が生きる社会です。
本学の建学の精神は「社会の福祉への奉仕」「人間への深い愛」「人間への幅の広い科学的理解」ですが、現在、猛威を振るっている新型コロナウイルス感染症に打ち勝ち、新しい生活様式を確立していくにもこの建学の精神が重要であると考えます。

まず、ウイルスが引き起こす病態を解明するために「人間への幅の広い科学的理解」を行うことが重要です。さらに、この新型コロナウイルス感染症予防では、人との接触を避け、人との距離を保たなければなりませんが、一つ間違えば、差別や偏見、社会の分断につながるリスクがあります。このような事態を改善するには、社会全体が「人間への深い愛」を持ち続けることが必要です。

今後、新型コロナウイルス感染症を克服、あるいは、共存できる新しい生活様式を確立するためには、皆さん一人一人が、「社会の福祉への奉仕」を心掛けて実践することが重要です。
学部卒業生の皆さんは1年目の社会人として、また、大学院修了生の皆さんは再び、新型コロナウイルス感染症が猛威をふるう厳しい状況のもとで働くことになります。本学で学んだ力をもとに、是非、新型コロナウイルス感染症にも負けない新しい社会を構築することに貢献してください。

藤岡 宏幸 学長

さて、兵庫医療大学は、2022年4月に、同一法人内の兄弟校である兵庫医科大学と統合して、医学部、薬学部、看護学部、リハビリテーション学部を擁する新しい医系総合大学である兵庫医科大学となる予定です。※

本学は新しい大学としてますます進化していきますが、皆さんの母校であることは変わりません。皆さんの母校として、卒業後のキャリア形成も積極的にサポートします。
仕事や家庭、進路などにおける悩みがあれば、遠慮なく母校の教職員に相談してください。また、母校の発展のためにさまざまなご助言をくださいますよう、お願いいたします。

最後になりましたが、本学での学びや貴重な経験、友人との大切な思い出などを財産として、令和の時代に、羽ばたいてください。

本日は本当にご卒業・ご修了おめでとうございました。以上をもちまして、私の式辞とさせていただきます。

2021年3月15日
兵庫医療大学 学長 藤岡 宏幸

 

※統合についての詳細は以下サイトよりご覧ください。
創立50周年を機に新たな兵庫医科大学が誕生(予定)
2大学の統合計画はあくまで予定。現在文部科学省への申請準備中であり、状況などにより変更する場合があります。