メニュー
閉じる

2019年度入学式 藤岡学長式辞(2019年4月5日)

2019.4.8

兵庫医療大学にご入学された大学院生・学部生の皆さん、ご入学おめでとうございます。これまで、お子様の成長を温かく見守り、育ててこられたご家族の皆様にもお祝い申し上げます。
ご来賓の皆様、平素は本学の教育に格段のご配慮を賜り、また、本日はご多忙な折、入学式にご臨席を賜りありがとうございます。心より感謝申し上げます。
本日、春の良き日に、そして、平成最後の年に、ここに大学院生15名、学部生334名、総勢349名の皆さんが入学され、2019年度兵庫医療大学入学式を挙行できることを、教職員一同、嬉しく思います。本学を代表してお祝い申し上げます。

本学は2007年に兵庫医科大学の兄弟校として開学しました。兵庫医科大学は50年近い歴史を持ち、我が国の医学・医療をリードしてきた大学です。開学以来、兵庫医科大学との緊密な連携のもと、順調に発展してきました。
2017年には開学10周年を契機に、開学20周年で目指すべき姿「 HUHS Vision 20」を策定しました。HUHSは「Hyogo University of Health Sciences」の略です。その中で「次代を担う中核的医療人育成」を掲げています。次代を担う中核的医療人とは、診療実務ができ、自己研鑽ができ、直面する課題の研究に取り組むことができる人材です。

大学院生の皆さんは、すでに国家資格を有して診療の現場で活躍されています。職場で、直面する課題を見出し、その課題を解決するために、大学院に進学されたことと思います。まさに、次代を担う中核的医療人を実践しています。職場での勤務や家庭・生活などと、大学院生としての学業・研究を、両立するには、期待と多少の不安もあるかもしれません。教職員一同、万全の体制で支援・指導しますので、安心してください。

学部生の皆さんは、厳しい大学入試を終え、入学され、ほっと一安心されているとともに、これらからの大学での生活に期待と喜びと、少しの不安を持たれているかもしれません。

ここで、大学での学びについて述べます。
本学校歌の歌詞に「薬学、看護学、リハビリテーション学、を究めつくそう」とあります。学問を究めるには、何が必要でしょうか。

学問を究めるには、その学問が好きで面白いと思う純粋な知的好奇心が必要です。

先日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の小惑星探査機「はやぶさ2」が、地球からはるか彼方の小惑星「リュウグウ」に到達しました。「我々はどこから来たのか」という根源的な疑問を解決するために、太陽系の起源や進化、宇宙における生命の起源の解明を行っていくそうです。このような壮大な研究は、人類の知的好奇心の探求で、将来、人類の役に立つ自然科学です。
薬学、看護学、理学療法学、作業療法学、医学なども、自然科学の一つですので、学問を究めるには、純粋な知的好奇心が必要です。しかし、そのすぐ背景には、対象として、人があり、人が生きる社会があります。遠い将来役に立つ学問ではなく、すぐそこに存在する患者さんに対する治療、あるいは、近い将来に解決すべき課題に取り組むことが多いという特徴があります。皆さんは、これから、人や、人が生きる社会に関連した学問を修得し、医療人として成長していくことになります。

薬学、看護学、理学療法学、作業療法学、そして医学・医療は、さまざまな学問の発展、科学技術の進歩や社会の変化に応じて、進化します。皆さんが卒業後に、中核的医療人として社会で活躍するためには、大学卒業後も、常に新しい知識や技術を学び続けなければなりません。

大学に入学して、ほっとしているのに、「大学で勉強、そして、卒業後も勉強なんて」と感じるかもしれません。人の生命や生活にかかわる医療を実践するには、もちろん、国家試験に合格することは必要ですが、大学で学んだ知識や技術を基盤に、自主的に学び続けることが重要です。

学校法人兵庫医科大学の建学の精神は、「社会の福祉への奉仕」「人間への深い愛」「人間への幅の広い科学的理解」です。まさに、学問を究めて、人と、人が生きる社会に役立つ人材を育成するということです。

学びの話をしましたが、これからの大学生活は学びだけではありません。スポーツや芸術、課外活動、大学祭、友人との旅行など、さまざまな経験ができます。大学で学ぶとともに、さまざまなことに挑戦して、これからの大学生活を思い切り楽しんで、人間の幅を広げてください。
本日は本当にご入学おめでとうございました。

2019年4月5日
兵庫医療大学学長
藤岡 宏幸