学生の卒業研究発表
数日前、理学療法学科4年生の卒業研究発表会があったので参加した。理学療法では当初より4年生の科目に卒業研究が入れてある。一般の大学、言い換えると国家資格受験用の指定規則等がないという意味ですが、ゼミがあって卒論をまとめることが大事と思います。本学のような所は卒論というものはないのですが、その代り卒業研究というものをおいて、卒業までに研究というものを少しでも味わってもらうことにしています。6年制の薬学ではこれは重要ですが、看護とリハでは学生も過密なカリキュラムで余裕がない、というか国家試験準備でそこまで課せられない、というのが現状です。
理学療法学科では卒業研究が選択性であったことから、学年始めには国家試験準備用とも言える相方のコースの希望が大半で、卒業研究は殆ど希望者がない、数名、という状況。教員の一期生の国家試験合格率への配慮もあったようだが、私としては見過ごすわけにはいかず、卒業研究へ考えを変えるように伝えたところ、大方の学生が参加した。出遅れたこともあって期間も少ない中、研究発表会まで進めてくれたので紹介したくなった。
当日プログラムを見ると、何と11課題もある。殆どの学生が単独ないし2-4人のグループで参加していた。12分発表、3分討論で、発表はパワーポイントである。皆なかなか良く纏めていて、発表だけではなく、卒業研究集も作っていて、それぞれ論文形式にしっかりまとめている。正直、忙しい中ここまでやったのは褒めてあげたい。内容や討論からも学生の成長したことも実感。教員は、学長は毎日学生を見ていないからそんなことを言うので、私達はとっくに学生の成長はすごいと見てますよ、教育がしっかりしていたからです、という声が聞こえてきそうである。
卒業研究とまで言えるかどうか議論はあるが、基本的に各自が実際の実習で疑問に感じたことを出発点としたのは良かったと思う。臨床的問題の背景は何か、科学的な根拠は、何か改良できないか、という発想であり、リサーチマインドである。4年制の大学に来たからには、という学生自身の意気を感じた。学生も良い経験ができたと満足していた。私も久しぶりに医局の学会発表の予行を思い出して、幾つか質問をしてしかった。作業仮説はとか、自分も対象となるような領域では患者の視点で聞いたりして、結構楽しませてもらった。
当日は作業療法4年の飛び入り講義をすることになっていたので全部を聞けなかったので残念であったが、そちらの方でも先進医療の話の後、リサーチマインドが臨床現場で大事であること、医療専門職は、患者さんから、そしてベッドサイドで多くを学ぶのですよ、というメッセージを伝えた。
そんなことで、その日はリハの4年生としっかり交流ができたし、素晴らし卒業研究発表会にも参加でき、学生の成長を実感した充実した日で、一つの記念日となった。担当教員にも感謝したい。


| ポーアイ便り::その他 | 09:05 | comments (x) | trackback (x) |

  
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