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VOL. 8
リハビリテーション学部作業療法学科実習レポート
実習科目:老健実習学習(2年次)
実習先:医療法人 敬愛会 介護老人保健施設 神戸ポートピアステイ
作業療法学科2年生 田村篤志さん、堀加奈子さん、武田奈緒子さん

今回の実習は、事前に取ったアンケートの対象者の能力に合わせて、学生が作業プログラムを決定。
自分たちで準備した材料を使って対象者の方に作業を指導しました。

Q:老健実習施設に行った感想は?
訓練室は作業療法士、理学療法士の仕切りがなく、開放的でとても広かったです。スタッフの方と患者さんの距離が近く、信頼関係もあって、患者さんにとって居心地の良い安心感のある場所だなと思いました。

Q:実習ではどんなことをしましたか?なぜその作品を選んだのですか 
田村さん:事前アンケートで、担当する高齢者の方は視力がしっかりしていて、手先の器用な動きもできるということだったので、ちぎり絵をしました。季節が夏だったので、ひまわりの絵を選びました。この方は入院されていて、自分たちが実習に来て交流があったという証を残してほしかったので、部屋に飾れるようにしました。持っていった色鉛筆で背景を塗ると、より良い作品に仕上がりました。背景を塗ることで手の動きの訓練にもなり、実習らしくなるとも思いました。
堀さん :私も田村君と同じグループだったので、同じひまわりのちぎり絵です。最初はスイカの絵を考えていて、2人でやってみたのですが、スイカは簡単すぎて。手先の器用な方だったので、もう少し細かい作業でもできるかなと思って、ひまわりを選択しました。
武田さん:私が担当したのは、少し認知症で、耳は聴こえるんですが、手先が震えるのであまり細かい作業はできない方でした。でも作業するのに不便はないということだったので、飾ったり使ったりできるコースターをモザイコで作りました。柄はピンクを基調に緑を加え、桜が散ったような作品になりました。

Q:大学で習ったことが実習先でどの様に活かされましたか? 
武田さん:対象者の方とコミュニケーションの取り方。話を聞いているだけじゃなくて、自分から関わっていくということで実践できました。分かりやすく説明したりだとか、ちょっと困っていたらヒントを与えたりとか、対象者の方が自分から進んで作業する環境を作りました。
堀さん :今まで色んな作品を作ってきたのですが、この過程の時には腰に負担が来るとか、手先をたくさん使うとか、疲れやすい作業だとか、失敗するとイライラしやすいなど、実際に自分で体験していたので、対象者の方の作業を選択するのに、とても役立ちました。
田村さん:学校の実習の時は、自分でやって出来なかったら、隣の友達とかに助けてもらったけど、実習先では、あくまでも高齢者の方の技術向上への治療なので、何でもかんでも僕たちが手伝いすぎるのは良くないと感じました。すべて手伝ってしまうと、治療につながらないし、本当に自分で作ったという満足感や達成感が得られない。実際どこまで手伝ったら良いのだろうかと思っていましたが、この実習で僕たちが手伝ったのはほんの少しでした。患者さんがほとんど自分でやって完成し、うれしそうな顔をしてくれた時、僕たちも満足感を得られました。

 Q:印象に残ったことは? 
堀さん :作品が完成した時に、対象者の方がとても満足しておられたというのが、一番印象的でした。「部屋に飾っておくね。」と言って下さった時は、とてもうれしかったです。色々準備したことが役立ったという達成感があったし、今後の自信にもなりました。
武田さん:私は、指導することが思っていた以上に難しかったです。準備不足もあって思っていた以上に指導できなかったんですけど、形にはなって、完成した時にとても喜んで「使うね。」と言って下さったことが印象的でした。準備不足だったのに、こんなにも喜んでもらえたのならば、もっと適切な作業を提供できれば良かったのになと思いました。
田村さん:僕は、作品が完成すると、「あなたたちのおかげで良い作品ができました。部屋に飾っておくね。」と言って下さった時に、本当にやりがいのある仕事だなと感じました。

Q:臨床実習で学んだことを学内の勉強にどう活かせると思いますか? 
老健の実習に限らず、1年間ずっと勉強してきて、座学だけでは疲れてくることもあるし、やっていることが正しいんだろうかと思うんですけど、実習に行ったら、実際の作業療法士や患者さんがいて、もっと勉強しなくてはと思うし、モチベーションが上がって「うーん。頑張ろう!!」という気持ちにさせてくれるのが臨床実習です。

Q:今後の抱負を教えてください。 
堀さん :今回の実習は、事前にアンケートを取って患者さんに合った作業を選んだんですけど、今後は病院に行って、患者さんの身体状態や疾患、性格など全体的なことを自分で把握して作業していかなくてはいけないので、日々の講義で色んな疾患の特徴をちゃんと理解していこうと思います。
田村さん:身障、老年期、発達、精神と様々な分野があって、どの分野でも患者さんから「ありがとう」という言葉をもらうと、やりがいを感じます。まだまだ知識とか技術は足りないけど、しっかり学校で身につけて、3・4年次の実習をこなし、多くの人の痛みや苦しみを「笑顔」に変えられるようになりたいです。
武田さん:今回は準備不足で適切な指導ができなかったので、これからはちゃんと準備をして、患者さんにあった作業を提供していきたいし、同じ作業でも難易度を段階付けして、提供していきたい。私は将来、発達に進みたいと思っています。発達の患者さんはほとんどが子どもさんたちで、成長してからの人生は、作業療法士にかかっていると思うので、子どもさんたちにちゃんと指導とか治療していけるようになりたいです。